「お主、まだズームを使っておるのか?」
「はぁ?文句あるか。風景とかじゃズームで緻密な画面構成するのが
必須なんだよ。」
「フン、風景だろうがなんだろうが単で撮ればいいではないか。
定められた画角でのみ勝負する。意図通り撮れなかったと
しても、それもまたよし。撮影がより楽しくなると思わんか」
「俺はズームで十分楽しんでんだよ。余計なお世話だ」
「まぁ待て。『この写真、どんなレンズで撮ったの?』
って聞かれて、『あ〜、これね。24-70だよ。50mmに
セットして撮ったんだ』って言うのと、『あ〜、これね。
50mmだよ』って言うのと、どっちが潔くて迫力があるか」
「うるせぇなぁ、50mmって自分でセットしてんだから単を選んで
撮ってるのと同じだろ」
「さっき緻密な画面構成と言っていたが、焦点距離の
指標を見ながらズームするわけではあるまい。単焦点を
選択しているのとはわけが違うのだと気づかないのか」
「ヘリクツか! 単玉信者がどうあがいたって、ズーム一本で勝負できる
便利さには敵わないんだよ」
「ズーム一本を『勝負』と呼べるのかは甚だ疑問だ。
俺には負けるのが怖くて守りに入っているようにしか
思えんが。」
「何が言いたいんだよ、人を不快にさせて楽しむのがお前の趣味か?」
「ふぉっふぉっふぉ、不快になるのは意志が弱いからだ。
ズームを使うんだったら揺るぎない信念を持って使うがよい。
そういう者であったら、『俺はズームで攻めてんだよ』と
切り返したであろう。お主もまだまだ修行が足りんのぅ」
続編、期待してます。自由に言い負かしてください。