EOS Digitalレポート 遅ればせながらの EOS 7D レポート 【画質編】 ■1D系には及ばないものの、重量級のレンズでも負けないボディ剛性とグリップの良さゆえに、所有するすべてのレンズを取っ替え引っ替え装着してはあれこれと撮影するというデジタル一眼レフ本来の使い方が楽しくてたまらない。もちろん定評のあるファインダーやモニターの視認性の素晴らしさや爆速AFは、撮影する喜びをオーナーに与えてくれる。ただし・・・7Dはある意味 「むちゃくちゃレンズを選ぶカメラ」 だとも思う。以下は、貴方が最初に購入したデジタル一眼レフが7Dで、所謂リーズナブルな価格帯のレンズを装着して撮影した画像に十分満足しているか、あるいはデジカメで撮影した画像は最終的にプリントして鑑賞するものであり、ディスプレイ上の縮小されていない等倍画像を画面スクロールさせながら鑑賞するものでは無いと考えているのであれば、読み飛ばして下さい。 まずは、2枚のサンプル画像をご覧いただきたい
このサイズでは、勿論違いなど分からない。オリジナルデータは後ほどお示しするとして、等倍トリミング画像である
残念ながら、40Dは7Dの購入の下取りに出してしまったため40Dとの比較はできないが、その軽量さと必要十分なレスポンスゆえにリストラを免れた?Kiss X2での同一画像における等倍トリミング画像を続いてお示しする。
撮影条件は7Dと同じである。ご覧のように、X2では少なくとも画像中央部で大きな差は見られない。これだけで断言することはできないが、管理人の比較および他サイトのサンプル画像から、等倍画像において7Dは恐らく歴代EOSデジタルにおいて、最も激しくレンズのクォリティーの差が出てしまう機種なのではないかと感じる。 これを 「高級・高価格Lレンズのクォリティーを極限まで引き出すカメラ」 と捉えるのか「普及価格レンズでは等倍がいまいちシャンとしない写りのカメラ」 と捉えるのかで、このレポートの印象は随分と変わってしまうだろう。7DにおいてもA4位までのプリントではレンズによる差はディスプレイ上の等倍トリミングほど顕著に出るはずもないし、少なくとも管理人にとってプリントした画像は撮影した瞬間の記憶を補完し、多くの場合それは管理人をちょっぴりと幸せな気分や、あるいは妙に切ない気分に誘う"写真"であり、等倍で解像感を論じる"データ"ではない。 では管理人は7Dにおけるこのレンズによる大きな差を良しとするのかと言えば、そんなことは無い。 特にフィルムカメラを経験せずに、初めてのカメラがデジタルカメラだという世代の割合がどんどん増加するであろう今後、いや既に現在においても、デジタルカメラのデータはプリントせずひたすらディスプレイ上でスクロールしながら等倍鑑賞のみという、いわば、デジカメを"風景・人物スキャナ"として使うというスタイルを否定する気持ちが全くないし、管理人自身そのような使い方もするので、ネット上で7Dを擁護?するかのような「どうせプリントするのであるから、等倍鑑賞で画質を論じる意味はない」という意見には賛同しない。 また同時に、「高画素ゆえの画素ピッチの極小化により、7Dの画質が低下した」という短絡的な意見にも賛同できない。予算が許す限り高性能なレンズを使う、シャッタースピードが稼げない場合は必ず三脚を使う、最適な光が得られるように手間暇かける・・・などなど工夫を惜しまない限り、7Dは従来のAPS-C機より確実に上質な"データ"が得られると思うからだ。勿論同じ努力を最近のEOSフルサイズ機ですれば、さらにさらに上質な"データ"が得られるのは当然のことである。 考えてみて欲しい。一部とはいえ1D系に迫る基本性能を備え、しかもフルサイズ機と同等な"画像データ"が得られるAPS-C機が12〜13万で手に入るなんて幻想以外の何者でもない。 しかしそれを踏まえても、特にコンデジから7Dに乗り換えた方などにとっては、この画質の差は恐らく理不尽であり、納得するのは難しいかもしれない。その意味で、7Dは「レンズを選ぶカメラ」であると同時に「ユーザーを選ぶカメラ」なのかもしれない。 最後に、7D(1800万画)と Kiss X2(1220万画素)に3本のレンズを付けて管理人が撮影したサンプル画像のオリジナル画像へのリンクを張っておくので、興味がおありの方はご自分の目でじっくり吟味していただきたい。 EOS 7D + EF-S55-250mm F4-5.6 IS[135mm域](オリジナル画像) |